特発性過眠症と共に。

特発性過眠症と共に生きる。🚢☁☁

ホットミルク~その1~

こんにちは。

今日はホットミルク、「ホッ」となる瞬間について書こうと思います。違う言葉で言うと、緊張と弛緩について。少し長くなりそうです。ちょっとずつでも、読んでもらえたら嬉しいです。

過眠症の私は起きている時も、睡眠発作で寝ている時も、夜間の睡眠時も、常に緊張していました。体と精神、共々、緊張状態からとかれる瞬間が全くと言って良いほどありませんでした。理由は簡単です。ホッとする、気が少しでも緩めば寝てしまうから。朝、起きたい時間に起きることが難しい為、夜寝る際は「明日遅刻せずに起きられるだろうか」と考え怖くなります。下手をすると眠れなくなります。眠ることが怖いから。「いま寝たら、私は次はいつ起きるんだろう」恐怖でした。眠れなくても朝は訪れ、無理矢理体を引きずりながら仕事へ行きます。だけど限界はやって来て、自分でも知らぬうちに寝ています。会社の人に起こされ、"ああ、またやってしまった"と申し訳なさと情けなさとちゃんと働くことさえ出来ない自分に嫌気がさします。なんて駄目な人間なんだろう、ひたすら自分を責めるのでした。過眠症の人は、日々正常を逸脱した眠気と闘っています。体調や程度の差こそありますが、一瞬でも気を抜けばやられます(=眠る)。外側の世界と接しながら、内側の世界では眠気を相手に意識を保つ。これを同時に行うことは、並大抵のことではありません。まして、仕事や学校、勉強、家事、子どもや誰かと時間を過ごすなど外側の世界に対してエネルギーが必要になればなる程、困難を極めます。同じように、内側の世界の相手である眠気が強大であればある程、費やすエネルギーは大きくなります。優先順位は必然的に内側の世界になります。何故なら、まずこの内側の世界の眠気(ねるくん(仮)と名前を付けてみますね)から意識を守らなければあっという間に落ちてしまうからです。現実では倒れたり、動けなくなったり、止まったりします。(つまり、強制的に眠りに落ちます)

 

過眠症の人が寝ている、それは二つの世界と闘い、力尽きたときです。決して、「休もう」と思っているわけでも、「ちょっと疲れたから寝ちゃおう」と思っているわけでもないのです。闘って闘って、エネルギーが無くなった状態です。そのことを知ってもらえたら、こんなにうれしいことはありません。"ああ、がんばったんだね" 闘った末の明日のジョーなのです。ジョーに優しい言葉をかけてください。闘った末のエネルギー切れの状態であること、周りの人にそれを理解してもらえるだけで、こんなに救われることはありません。

 

その2に続く。まだホットミルク出てきませんね。笑