特発性過眠症と共に。

特発性過眠症と共に生きる。🚢☁☁

特発性過眠症の私のその後〜異常な眠気の主な原因は甲状腺機能低下症かもしれない(私の場合)〜

過眠の症状が出るのは睡眠障害うつ病だけではなかった!

2年ぶりくらいの投稿になります。どこから書いたらいいのか、病気に関して色々重大なことがあり怒涛の変化の日々を過ごしています。今も病気と闘う日々なのは変わらないのですが、大きな変化がありました。その大きな変化というのが、私は甲状腺の病気であることが判明しました。病名は、橋本病で甲状腺機能低下症というものです。甲状腺は喉にある蝶の形をした臓器で、橋本病は自己免疫疾患と呼ばれています。自己免疫が誤作動で自分の臓器(私の場合は甲状腺)を攻撃してしまい、甲状腺がだんだん壊れていくという病気なのですが。治る病気ではないので、一生付き合っていくことになります。驚きだったのは、甲状腺機能低下症の症状の中に

異常に眠たくなる、日中居眠りをしてしまう、何をしていてもとにかく眠い

という症状があることでした。(目から飛び出るんじゃないかという程の衝撃でした)

その他にも

・頭が働かず、ぼーっとする

・むくみで瞼が腫れぼったくなる、顔がパンパンに腫れてむくむ

・異様なほどの寒がりになる、体が冷えて寒い

代謝が悪くなる、汗をかかない

・筋力の低下、動きがゆっくりになる

・思考がマイナスになる

・月経の経血量過多、月経不順

・皮膚の乾燥

・元気がない、覇気がなくなる

・髪の毛が抜ける、眉毛の両端が抜ける

・貧血

などなどほんとうに体、脳、全身の活動に影響しています

参考HP

甲状腺機能低下症・橋本病について

https://koujosen.jp/hashimoto/387

 

こちらとてもわかりやすく書かれています。

https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/hypothyroidism/

 

 

 

 

 

異常な眠気は甲状腺機能低下症が主な原因かもしれない(私の場合)

そんなわけで橋本病・甲状腺機能低下症が判明した私はチラーヂンという薬(甲状腺ホルモンを外から補う)を服薬し、経過を観る日々を過ごすことになるわけです。ここで難しいのが、自分に足りていない甲状腺ホルモンの量を薬として飲んで補うのですが。甲状腺ホルモンは多くても少なくても体に異常をきたすのです。甲状腺が健康な場合は、体が甲状腺ホルモンの量を調節していて多くなったら分泌量を減らす用頭から指令が出るし、少ないときはもっと甲状腺ホルモンを出すようにと頭から指令を出して日々調整しています。(人間の体ってほんとうにすごいです)

私は甲状腺が壊れているので、自分では必要な分の甲状腺ホルモンを生み出すことができません。そのため、少ない量から始めて血液検査をしながら適切な甲状腺ホルモンの量を探っていきます。(まずは基準値内に入ることが目標)このまま甲状腺ホルモンの値が基準値に入り、自分の甲状腺ホルモンの適正量が安定して眠気など様々な症状が改善されれば、私は特発性過眠症ではなく甲状腺機能低下症が眠気の主な原因だったとなるわけです。今はまだ18時間眠るし、そこはわからないのですが。日中襲ってくる眠気についてはそれはもう大きな変化がありました。眠気の変化については長くなるので次回のブログに書こうと思います。

 

甲状腺機能低下症からチラーヂン服用で起きた様々な変化

正直に私が体験したことを書いていきます。甲状腺機能低下症の甲状腺の壊れ具合は個人差が大きいと思うので、低下症になってすぐチラーヂンを服用できた方などはまた全然感覚が違うかと思われます。私の場合は、甲状腺機能低下症を発症してからチラーヂン服用するまでかなりの年数がありました。私の発症時期はおそらく16歳頃で、甲状腺機能低下症が判明したのが33歳なので約17年ですね…涙。なので、症状はそれなり、いえかなりひどい状態でした。甲状腺ホルモンが足りない期間がかなり長かったので、チラーヂンを服用し始めてからの変化も大きかったのだと思います。身体的には良い変化なのですが、私にはびっくりの連続でした。

 

起こった変化①徐脈の改善

まず、心臓がバクバクする…!!

心臓がめちゃくちゃバクバクするようになりました。眠ってても何もしてなくても、軽く走ったあとくらいにバクバクします。え〜!?心臓バクバクするんだけど、、このままバクバクしてたら早死しちゃうんじゃないかって本気で心配になるくらいバクバクしてました。これ大丈夫なの!?って思いながらもバクバクしてる心臓。病院の診察日は2週間後だったのですが、先生には「チラーヂンを服用して何か急な変化があったら診察日を待たずに来てね」と言われていたので大急ぎで行きました。

そしたらば、なんとこれまた衝撃が。

先生「甲状腺機能低下症の症状で、心臓が打つ回数、つまり心拍数がゆっくりになっていたから今チラーヂンを飲んで正常な心拍数に戻っているんだよ。だから、バクバク感じているけど、心臓が慣れてきたらバクバク感じなくなりますよ」ということでした。

なんと…!!私は眠り続けていただけで、体は健康だと思っていたけれど心拍数がゆっくりになっていたのか…それって危ないのでは?全然眠るだけじゃないじゃん。しっかり体に異常あったんじゃん私!!というか、こんだけ眠り続けてて、体に異常がない方がおかしいよね…心臓バクバクしてるんだけど、これほんとに慣れるのかな…そんな今まで私の心臓ゆっくりだったの…!!??

 

という衝撃と驚きと何か腑に落ちた感じと、いろんな感情が混じっていました。とにかく、検査結果ではチラーヂンは今の量で大丈夫なので少しずつ慣らしていきましょうということになりました。先生の言うように、だんだんバクバクの頻度が減っていき1ヶ月も経てばすっかり心臓はバクバクしなくなりました。心拍数が上がり、体が慣れたのでしょう。しかし、これはまだまだ甲状腺ホルモン正常値へ向けての始まりに過ぎません。

 

それから2年経ちましたが、まだ量を探り慣らしている最中なのです。だいたいこの量かなっていうところへ近づいてはいるのですが。いかんせん、甲状腺機能低下症は年数と共にだんだん悪くなるので。その都度、チラーヂンの量は増やしていく必要があるのです。微調整が出来ないのと本当のところの自分にとっての適切な量を探るのが難しいです。日常生活は、苦にならずに送れるくらい元気になりたいです(切実)。もうこれは一歩一歩です。あと、何もしてないのに走ったくらいに心臓がバクバクするのってけっこうな恐怖で。眠ってても、心臓だけバクバクするから怖いのよ。たしかに慣れてくると、バクバクしなくなるのですが。量を増やすときは、一体心臓が少なからずバクバク(バクバク、ちょっとバクバク、ちょいバクバクと私は呼んでレベル分けしています)するので、それも体的にも精神的にも翻弄されて疲れちゃうのと、怖い気持ちがあります。

 

肝心の眠気はどうなったの?は、次回のブログで書いていきますね。色々変化が激しくて、まだまだ書きたいことがたくさんあります。

 

過眠症で悩んでいる、身近な方が過眠症で苦しんでいる方がこのブログにたどり着いてくださったのかなと思います。一患者である私が考える過眠の原因は、今のところ大きく分けてこれらかなと思っています。(まだ他にもありましたら教えてください)

睡眠障害

発達障害(発達障害の特性による脳の疲労から来ている眠気)

うつ病から過眠傾向にある

・睡眠の質の低下(過緊張、自律神経、肩凝りなど体が緊張状態のまま夜間睡眠に入っている…など複数の理由が考えられる)

甲状腺機能低下症(橋本病)

 

どれかひとつではなく、複合的だったり、そもそも睡眠障害うつ病にいたる原因を取り除くことだったりあると思います。実は、うつ病だと長年治療していた方が、実は甲状腺機能低下症だったというパターンは少なくない、よくあることみたいです。私はこのパターンでした。精神科を受診して、甲状腺の病気の場合があるから一応調べますね。といったら、まさに甲状腺の数値に異常が出ていてすぐに大きな病院で精密検査してください!となったのでした。

 

甲状腺機能低下症かどうかは、主に血液検査で調べることが出来ます。内分泌内科が専門ですが、精神科、心療内科、内科でも調べてもらえる病院はあると思います。まだ調べてなくて、もしかして…と心当たりがある方はぜひ検査してみることをお勧めします。私自身、10代後半〜20代前半がほんとうにつらかったのでもっと早くわかっていたらと思わずにはいられない気持ちがあります。なかなかメジャーな病気ではなかったり、まさか過眠の症状が甲状腺の病気の可能性があるとは繋がらなかったり予想もできなかったりするので。少しでもこの記事を読んでくださった方が、過眠の原因がわかり体の体調が良くなりますよう心から願っています。

 

もうひとつ簡易的にすぐに調べる方法について書きます。甲状腺機能低下症になると甲状腺が硬くゴツゴツして腫れてきます。男性でいうと喉仏のある位置に近いです。私は女性ですが、まるで喉仏があるかのごとく腫れてもこっとしているのが目で見てわかりますし、触ってみるとよりわかりやすいです。甲状腺は正常な場合、やわらかくフニャっとしているので触ってゴツゴツすることはまずありません。病院では、エコー検査、超音波で甲状腺を調べました。

それまで私の喉の辺りが腫れて喉仏みたいになってることに対して、私は肩凝りみたい凝りがあってゴリゴリ硬いのだと思ってました…(泣)橋本病、甲状腺機能低下症について詳しく知っている方が周りにいたらもっと早く病院に行って検査をして気づけたかもしれない。症状が女性特有の冷えであったりむくみであったり、気づかずにいる人が多かったり、私のように病気発見までに長い時間がかかる人がたくさんいるみたいなのです。どうか甲状腺機能低下症とわからずに苦しんでいる方が、少しでも早く病気に気づいて服用による対処療法に繋がりますように。

 

続く。